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ダイのマンドレル(心棒)を固定し支持するための部品をスパイダーと呼びパイプやチューブなどのダイに設備されることが多い。
その形状が蜘蛛に似ているためそう呼ばれる。
溶融状態の材料がそのダイの内部を通過するとその形の跡が製品に縞状になって残ることがある。
これがスパイダーマークである。
解決策→
ダイランドを十分長く取り、マンドレルの一部を膨らます。チョーカーリングの取付も効果的である。
製品の一部に生じる小さな球状の塊。魚の目のような透明性を持つものが多いことからこの名で呼ばれる。
発生はPVCのみならずポリエチレン、ポリプロピレンなどにもみられる現象であり、発生原因は種々の説明がある。
例えばPVCのフィッシュ・アイの生成原因としては次の点が挙げられる。
押出速度を著しく大きくした場合に、成形表面に不規則な凹凸が生じたり、あるいは竹の節状、スパイラル状の流出物が発生することがある。
ダイオリフィスへの流入口で溶融体の流動状態が乱れることなどにより流速が不規則になったり、ポリマーの部分的な構造破壊によって生じると考えられる。
したがって流路に死角が多いとメルトフラクチャーという現象が起き易くなる。
解決策→
ダイ入口は直角を避けテーパーを付けること。あるいは末広がり部分をもつダイ構造とすることも一案。
材料の送り出しが円滑ではなくサージ(大波)のように脈動し、製品の形状や寸法に周期的なムラが発生する。
これをサージングと言い、発生原因は以下のように考えられる。
a)負荷に因るサージング現象
スクリューの1回転の間の負荷の変動。ペレットの食い込み、ホッパー、スクリュー設計などの不適切などに因り生ずるものでスクリューの回転数と相関関係がありサージングの大きさも一定の形でおこる。
ブレーカープレートのない場合も起こりやすい。
b)押出機のフィードゾーンでの材料の軟化点の不安定に起因
スクリューの設計や、材料の溶融物性、滑性などの不適切性により起こる。
c)バレルやダイの温度の調節不良
比較的長いサイクルで起こり、溶融温度が変動し圧力が変化する。
特にパウダー成形の場合ホッパー部のシリンダーが過冷されると起こりやすい。
d)混錬不十分のため、溶融温度や押出圧力が急激に変化する場合
解決策→
押出機のヘッド圧を上昇させると改善できる。
均一ブレンドとL/D(有効長)の長いスクリュー(L/D28~30)を使用することと適切な温度コントロールが必要。
ブレーカープレートの中心部からダイにかけて安定剤、滑剤、着色剤などの一部、またはそれらの酸化、分解、化合などによる生成物が付着する現象。
a)発生の要因
解決策→
バレル、ダイ内面にレジンの熱劣化物が目ヤニのように付着し、加工中にダイ出口に流出固着し、製品の表面を傷つけたり、条をつけるなど厄介なトラブルを起こすことがある。
この原因はまだ明らかにされていないが前述のプレートアウトが大きな原因の一つであると考えられる。
さらに金属とレジンとの接触面の境界膜が加熱により熱劣化して流動性を失い、次第に金属表面に蓄積していくためである。
解決策→
樹脂圧力をダイ先端部にかけること、材料をよく乾燥させることも1つである。
表面に、その主成分であるポリマーとは異質の配合物質が浸出してくる現象をいう。
浸み出し、吹く、泣きとも言われており、プラスチックの表面性改良において嫌われる。
PVCの場合、相溶性の小さい二次可塑剤を多量に使用したり、軟質配合に有機錫マレートを使用した場合、あるいは脂肪酸アミド系の滑剤を多量に使用した場合はこの傾向が著しい。
解決策→
混錬したシートを60℃の温水中に浸漬し、15~20時間で現象が無いかを確認する。
極端な場合、数時間内にはブルームの減少が現れる。
ゴムや可塑化プラスチックでは配合された可塑剤、着色剤、老化防止剤、硫黄などが、同一配合物内、または相接する2つの配合物間で高濃度の方から低濃度の方へと移動することをいい、移行性ともいう。
プラスチックフィルムを食品包装として使用する場合、配合剤のマイグレーションは衛生上重要である。
また軟質PVCとポリスチレンとの間の可塑剤の移行は有名である。
活性の弱い化学的に安定のポリマー(ポリエチレンなど)に対しては移行性が少ないが、表面活性の強い物質(配合ゴム、セルロイド)に対しては移行性が強い。硬質PVCに対しては重合度が高くなるほど移行性が少なくなり、反対にPVCのコーポリマーに対しては非常によく移行する。
軟質PVCにおけるDOPと高分子可塑剤の移行を比較すれば高分子可塑剤がはるかに移行性は少ない。
a)タテ方向に線が入る
b)表面のざらつき
c)直径またはサイズが変化する
a)表面のざらつき
b)多孔質になる
c)製品の歪みが著しい
d)製品に波打ちがみられる
a)肉厚の不同
b)偏肉ができる
c)表面に光沢が無い
d)表面が平滑にならず凸凹している
e)表面のざらつき
f)製品に異物・ゴミがある
g)表面に線状に異物が出る
h)製品に気泡が出る
i)製品の物理強度の低下
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