藤井製作所プレス加工一貫生産・樹脂成形・両技術の融合
株式会社 藤井製作所

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ローレット加工

ローレット加工とは

ローレット加工とは金属表面に、細かい凹凸の加工を施す方法を指します。 主に滑り止めの役割を果たす加工です。
身近なところだと、製図用のペンのグリップやダイヤル調整のつまみ、ライターのスイッチ部など金属の表面がギザギザになっているものを見たり触ったりしたことがあるかと思います。あの部分の加工の多くはローレット加工という加工方法で作られています。

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ローレット加工の原理・仕組み

製品に対し縦型あるいは横型のフライス機を用い加工部位を一定の時間をかけて削っていきます。
X方向Y方向と削ることで綺麗なギザギザの模様・処置を施していきます。
加工後はバリが多く残るため、エアーやブラスト、手加工にて除去することが求められます。

ローレット加工の目的

ダイヤルなど表面をつまんだり載せたりするものだと突起がないと滑ってしまいうまく回したり滑らせたりすることが困難です。
主にそういった摺動性を高めるために表面に加工を施します。

ローレット加工のメリット・デメリット

メリット…

◆表面を加工することで、追加で滑り止めを設ける必要がない
◆視認性として、ダイヤルとして回すなどという稼働箇所として認識出来ますし、暗所においても指の感覚で場所の認識が可能
◆量産の場合、マシニング加工よりもコストを大幅に抑えられる

デメリット…

◆特殊形状の場合、特注のセレーションカッターが必要になり、イニシャルコストが発生する(形状とL寸により)15万円程度~
◆厚みがある製品の場合には専用治具が必要になる
◆加工するためのセレーションカッターは摩耗する消耗品なので再研磨を行いつつ、研磨しろがなくなってきた場合は新品交換が必要
◆当社の場合は平面のローレット加工のみ対応可能。
◆仕上がりはマシニング加工のほうが安定。(カッターの摩耗具合により若干のばらつきがあるため)